診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!
今回は、受付順番制をとられているクリニックで、複数ドクターがいる場合の運用と待ち時間計算についてです。
上記のようなケースの運用には2つのパターンがあり得ます。
1つ目は、複数いるドクターそれぞれに患者さんを並ばせるパターンです。例えば、3名ドクターがいれば、患者さんの列が3つできるということになります。
2つ目は、来院された患者さんをいったん一列に並べてしまい、診察の終わったドクターが順次診ていくというパターンです。
前者はドクターの指名が可能なパターンであり、後者は基本的にドクターの指名ができないパターンと言い換えることもできます。
これらの2つのパターンにおいて、診療予約システムを使った場合に、待ち時間の計算というのはどのように変わるでしょうか。とくに、ドクターによって診察スピードが違う場合は、うまくいくのでしょうか?
前者の場合は簡単です。それぞれのドクターが、それぞれの列の患者さんを診ればよいので、1名あたりにかかる時間を元に計算すれば何の問題もありません。「診療予約2013」では、ドクターごとに診察にかかる時間の設定が可能ですので、例えば、Aドクターは1名5分、Bドクターは1名7分というようにすることができます。また診療メニューや新患・再診などによっても分数を変えられますので、より正確な待ち時間計算が可能になっています。診療予約システムの中には、この分数を変えられないものがありますので、ドクターごとに診察速度が違う場合は、うまくいかないことがありますのでご注意ください。
では後者の場合はどうでしょうか。例えば下記のようなケースで考えてみましょう。
3診で
・Aドクターは1患者あたり3分
・Bドクターは1患者あたり5分
・Cドクターは1患者あたり6分
この場合、どのようにすればより正確に待ち時間の計算ができるでしょうか?
実はこれも、それほど複雑な話ではありません。要するにこの3人で1名患者を診察するのに平均何分かかるかを計算すればいいのです。わかりやすくするために、1時間あたりにこの3名の医師は、A=20名、B=12名、C=10名の診察が可能です。よって、1時間に42名の患者さんの診察ができるということになります。よって、1名の患者あたりに1.4分かかるということになります。
この計算結果をもとに、あとは1患者あたり1分もしくは2分という設定で行えば大丈夫です。設定を1分にすると、理論上の待ち時間よりも短く表示されますので、ネット予約の患者さんは少し早めに来院されることになります。その分待合室は混みやすくなりますが、これぐらいの差であれば大きな影響はないかもしれません。一方、設定を2分にすると理論上の待ち時間より長く表示されますので、ネット予約の患者さんの来院が遅くなる可能性が高まります。これらのどちらを採用するかさえ決めれば、仕組み上はまったく問題なく運用が可能です。
さらに面白いのは、日によって先生の組み合わせが変わる場合です。月曜はA先生とB先生、火曜はB先生とC先生、水曜はA先生とC先生、土曜はA先生とB先生とC先生などとなった場合はうまくいくでしょうか?
この場合、それぞれの日の組み合わせにより1名あたりにかかる時間が変わります。具体的には、1名あたり月曜は1.9分、火曜は2.7分、水曜は2.0分、土曜は1.4分となります。
このケースでは、平日が土曜と同じ設定では、計算がうまくいかないことは明白です。しかし、「診療予約2013」では、日によっても診療メニューの分数を変えることができますので、この問題もクリアできます。月曜と水曜は2分、火曜は3分と設定してあげれば万事OKということになります。
以上、見てきたように受付順番制で複数ドクターがいる場合の2つの運用パターンについて、診療予約システムの待ち時間計算がどうなるのかについて見てきました。待ち時間の問題を解決するためには、まず待ち時間を正確に測れる必要があります。このように「診療予約2013」は待ち時間をもっとも正確に計算できる診療予約システムの1つですので、ご安心ください。
それではまた、次回のエントリーで。
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